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プラハの冬

チェコの代表的作曲家スメタナの「モルダウ・我が祖国」をBGMにかけています。
オルゴールバージョンでとても綺麗な音色です。ボリュームをオンにしてご覧下さい。

●●シンボルのプラハ城●●

▲枯れ木の間に見える聖ビート教会もシックな色
14世紀のカレル4世時代に今のプラハ城の偉容がほぼ整えられたが、城内に敷地は広大で宮殿、教会、修道院などが建てられている。上の写真の聖ビート教会は塔の高さ99m、内部の幅60m、奥行き124mもありプラハのゴシック建築の代表でもある。

▲聖ビート教会の入口

▲教会横の聖人の像
中欧の冬は寒い〜。この日はマイナス3度という冷え込みだったが、霧のかかったような聖ビート教会もなかなか味があってよい。厚手のコートに手袋をしてプラハの町を歩くといかにもヨーロッパらしい雰囲気を実感する。四季それぞれ訪れる時期が違うと同じ風景もまたそれぞれの良さがある。
プラハ城の門の前には衛兵が直立不動で立っている。冬には厚いコートに身を包み長い間立っているのはとっても寒そうだが・・・身動きひとつせずにまっすぐと前を見たまま。

▲直立不動の衛兵
▼交代の衛兵が門の中から
毎正時には交代式が行われる。
私達が訪れた時はちょうど午前9時。交代式を見ることができた。門の中から交代する衛兵が現れてきた。
▲衛兵交代の様子
城の敷地内に「黄金の小道」と呼ばれるところがある。1597年にできたもので当時の城に仕える召使たちが住んでいた所だが、その後錬金技師たちが住むようになり「黄金の小道」と言う名前が付けられた。小さな建物が連なっていて今ではお土産屋さんとなっている。この通りの中ほどにはチェコの作家フランツ・カフカが半年間執筆活動をしたことでも知られている。
▲小さな家並みの黄金の小道

●●城から歩いて旧市街へ●●

お城の入口まではバスで行き、お城の中を見学。その後は黄金の小道横のカフェであったかいコーヒーで体を温めて旧市街まで歩いて向かった。マイナス3度という気温なのでちょっとすべり安いが、この坂を下る途中、旧市街を見下ろすと美しい景色が見ることができる。
夏にはないもやのかかったような風景は、私はロマンチックで好きである。
この坂にはいつもならたくさんのお土産屋さんもでているが、冬で朝早かったせいかぼちぼちとお店の人が屋台を開け始めているところだった。

▲お城からの長い階段
▲坂の途中から見える旧市街の景色
坂を降りきったところにおばさんがベンチ座ってレースの編物をしていた。マイナス3度なのに手袋もせずにせっせと編んで売っている。
とっても温かみのあるレースはお客様に大好評。あまりの好評さに品切れとなってしまった。笑
ひとしきりレースのお買い物が終わった後、皆でおばさんの手を触ると、ほっかほか。「こんな寒さなんかへっちゃらよ」とおばさんは言う。旧市街へ向かう私達におばさんはいつまでも手を振ってくれた。

▲手作りのレースを売るおばさんの笑顔はとっても印象的。おばさんの手はマイナスという気温にも関わらずとってもほかほか。

●●冬でも活気溢れるカレル橋●●
橋には30体の聖人の像が両脇に並んでいる。聖書や歴史的な英雄をモデルにしているが、この像は17〜18世紀頃に加えられたため、バロック様式のものが多い。
橋の真中には触ると幸せになる聖人も!
モルダウ川にかかるこのカレル橋は、カレル4世の命によって1357年から60年間かかって造られた。27歳の天才建築家ペトル・パルレージュによって設計されたこの橋は幅10m、全長520mのゴシック様式の長い橋はプラハの象徴でもある。
▲橋の両脇にある聖人像(真中は触ると幸せになるという像の下)
橋の上にはいつも色んなパフォーマーで賑わっている。この日も黒いコートに黒い帽子と手袋をしたしぶいミュージシャンのおじさんがサックスを吹いていた。本人のカセットテープやCDなども売っている。この辺では有名なのか、新聞に紹介された記事なども誇らしげに置いてあった。

▲おじさんのカセットテープ

▲ストリートミュージシャン

▲おじさんが出ている新聞の記事

▲橋から見上げたプラハ城
橋からモルダウ川を見ていると、スメタナの「モルダウ・我が祖国」という曲がよぎってくる。この曲はチェコ国民の愛国心を象徴する傑作として、現在チェコで毎年行われている「プラハの春音楽祭」の初日は決まってチェコ・フィルハーモニーにより「我が祖国」全曲が演奏される等、スメタナの生涯をかけた愛国心はたくさんのチェコ国民に受け継がれている。
第二次世界大戦後の社会主義支配から民主化、自由化への「プラハの春」を経て現在へと至るチェコも歴史をしみじみと感じる曲である。
▲カレル橋から見た冬のモルダウ川

●●プラハ名物の天文時計●●
▲15世紀以来ずっと動きつづける天文時計
旧市街中心部にあるこの天文時計はプラハを訪れた人なら必ず立ち寄るところだろう。当時の天文説に基づいた天文の動きと時間を示している。この時計を有名にしたものは毎時窓に現れる仕掛け人形たちだ。プラネタルームの死神が鐘を鳴らし、塔の上の窓からキリストの12使徒がゆっくりと現れて消えていく。最後は鶏が鳴いて終了する。この瞬間を見ようと毎時、多くの人が集まってくる。
▲多くの人が仕掛け時計を見にやってくる

●●活気ある人々●●
▲活気溢れる町の人々
寒さに負けず活気のある町の姿は印象的。子供も大人も元気いっぱい。冬のプラハと言えば地味な印象を受けるかもしれないが、私は大好き。冬こそが人々の生きる強さを感じることができる。

文・写真:吉田 新子   ご感想などおよせください。 ShinkoY@aol.com

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