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6月5日「水の都ヴェネチア」
▲サンマルコ寺院  

 「大地は神によって創られたがこのヴェネチアは人の手によって創られた」そう表現される「水の都ヴェネチア」である。古代末期から中世初期にかけて西ローマ帝国の力が弱まり蛮族の侵入が相次いだ時代に、必死の思いで本土から逃れた人達が、常識ではとうてい大勢の人が生活していけるとは思えない潟の中の島々に執念で住み着いて、街を作り上げたのが、このベネチアである。  
陸上では蛮族に何もかも奪われ焼き尽くされてしまうので、魚が取れる以外には何も無い低湿地帯に避難してきたのである。ヴェネチア人にとっては生活のすべてが船であった。そのうちに船は大型船となり、最後には東地中海の全域で海上を制覇するに至った。  ヴェネチア共和国の成立から1797年ナポレオンに圧殺されるまでの1000年の歴史は続いた。
 ヴェネチアの大地はその昔、潟に無数の木製のくいをうち、その上に建造物を建てている。代表的な観光名所である「ドゥッカーレ宮殿」では床がまっすぐではなく、少々ゆがんでいるのがすぐにわかる。湿地帯の上に建てられているので毎年少しづつ沈下しているそうである。

▲ヴェベチアの象徴「ライオン像」
ヴェネチアのシンボル「ゴンドラ」
▲街のどこでも見られるゴンドラ

ゴンドラはヴェネチアに欠かせないシンボルの一つである。もともとゴンドラは、ヴェネアの生活に欠かせないものであったから、財力のあるものは皆自家用ゴンドラを持っていた。彼らの邸宅と商館をかねたパラッツォの表玄関がすべて運河に面しており、船を使わないと出入りができなかった。道路に面している方は裏口であったのである。自家用ゴンドラを持っていない人達はゴンドラ屋に頼んでいた。日本で言うと、江戸時代の「籠屋」、現在の「タクシー」のようなものであった。
 金持ちの市民達がゴンドラを飾り立て装飾を施すことを競い合い、政府は1562年に法定を定め、黒一色に統一したそうだ。
当時はゴンドラは1万槽もあった。それが、交通渋滞、衝突事故などが問題となった為に、大きさを統一し、船尾も船首もぴんととがった古来の形に統一したと言う。
 このゴンドラ独特のゴンドラの形は狭く浅い水路でも操作が容易なように11世紀頃生まれた。

現在では観光にも欠かせないゴンドラ。500隻ほどの観光用ゴンドラがあり、観光恭賀集まる至る所に乗り場がある。
長さは11,5メートル、幅1,4メートル。ゴンドリエーレ(ゴンドラのこぎ手)とバランスがとれるように、左舷の方が右舷より25センチ程長い作りになっている。 縞模様のシャツにカンカン帽といういでたちのゴンドリエーレ達が観光客を楽しませてくれる。
1隻あたり、5〜7人乗れるが、約45分から50分ほどで大運河、小運河を回り、乗り場までもどってくる。

←サンマルコ広場近くの乗り場。


オーケストラを聞きながら贅沢なコーヒータイム!
イタリアでは町中にある「BAR(バール)」と呼ばれる喫茶店でコーヒー1杯頼むと1500リラ〜3000リラ(100円〜200円)と格安である。立ち飲みで飲むと安く、席に座ると同じコーヒーでも少し高くなるのである。
但し、このヴェネチアの中心部にある喫茶店では少しばかり様子が違う!!! ここには有名な喫茶店がぐるりとサンマルコ広場の回りに突き出た形で椅子とテーブルを置き、店頭にはそれぞれオーケストラが素晴らしい演奏を聞かせてくれる。この前にある席に付いてコーヒーなどを頼むと・・・ちなみにカプチーノ1杯6500リラ( 約550円)、それにオーケストラを聞くと言うことで別に6500リラかかる。つまりカプチーノ1杯で1300リラ(約1100円)なのである。
イタリアのコーヒー代にすればやや高目のお値段であるが・・・日本円が強いこの時代、日本人にとってはさほど目の玉が飛び出る値段でもない。
ヴェネチアを訪れたら、しばしオーケストラ付きのコーヒータイムで優雅な気分に浸ってみてはいかがでしょうか??
▲オーケストラ付きカフェ(サンマルコ広場にて)
◎最近イタリア各地で日本人とみて、ぼったくり値段を請求する喫茶店も出没!! 
ご注意を!!

ヴェネチアングラスの伝統的技術
▲ミニミニオーケストラ
伝統的なこのヴェネチアングラスは世界的にも有名であるが、このヴェネチアを訪れたら是非本場のヴェネチアングラスを手に入れたい。ちょっとした小物などは日本円で数百円から、高価なものになれば何十万、何百万円ときりはない。
値段の差には色が重要な決め手にもなる。色んな色を出すには様々な原料が必要となってくるからである。
「紫色」を出すにはマンガン、「緑色」 を出すには銅、「青」を出すにはコバルトを混ぜて美しい色を作り出すのである。中でも「赤色」を出すには金を使うので、赤色のヴェネチアングラスは同じデザインでも更に高価になってくる。
お手頃のかわいらしいものもたくさんあるので、あちこちにあるお店に立ち寄ってみるのも面白い。小さなミニチュアのオーケストラのセット(写真左)などは、セットで29000リラ(約1800円)とお手頃。他に、アクセサリーなどもたくさん売っている。
▲豪華なベネチアングラスのセット
ヴェネチアのロマンティックな夕日・・・
   
サンマルコ広場よりボートに乗って、宿泊地のリド島へ行く時・・・
あまり
も美しい夕日。
文・写真:吉田新子 ご感想などおよせください。 ShinkoY@aol.com
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