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平和への祈り マドリッドにて


 ラス・べンタス闘牛場での闘牛観戦
闘牛のシーズンは一般的に3月〜10月。シーズン中には毎週日曜日に行われる。運良く私達がマドリッドに滞在したのは日曜日。日曜日と言えばヨーロッパではブティックなど大きなお店はことごとくクローズであるが、闘牛を観戦できたのはラッキーと言える。シーズンも最後とありたくさんの人で闘牛場はごった返していた。

▲たくさんの人で賑あう闘牛場入り口
私達は席に着く前に「貸し座布団」を手にして指定された席を探す。係りの人が各座席入り口には表示も出ているし係りの案内人も座席を教えてくれるから心配は要らない。私達は午後5時に入ったが開始時間5時半前には立見まででるほどの人で満員御礼!どうやら人気の若手闘牛士が出るらしい。

▲みるみる席がうまっていく

▲闘牛観戦中のお客様

闘牛観戦にあたっては、闘牛のルールや進行も知っておく必要があるが、私達日本人にはすぐには理解できない。日本の国技「相撲」を外国人がすぐに理解できないのと同じなのである。競技中、スペイン人達は喝采したりブーイングしたり、私達にはその意味もあまりよくわからないことが多いが・・・・闘牛用に特別に飼育された大きな牡牛と闘牛士の優雅な動作には魅了される。スペイン人のすべてが闘牛が好きというわけではないが、これだけの観衆を集める闘牛はスペイン人の血を騒がせるのだろう。
私は闘牛は嫌いではないが、最後に止めを刺される牛の姿はちょっとかわいそうになってくる。しばらく牛の動きが止まると口や鼻からどばっと血を流し倒れる姿には目をそむけてしまう。


▲写真をクリックしてください。動画が見ることができます。(起動するまでにしばらく時間がかかります)
*動画は森本様より提供頂きました*

アトーチャ駅にて
私達はマドリッド観光を終えアトーチャ駅から高速列車AVEに乗ってコルドバまで移動した。まるで植物園のような美しい構内には天井付近からは蒸気のようなものがでている。植物を温室状態にして育てるためだ。こんな素敵な駅のすぐ近くでテロ事件が起きたのは記憶に新しい。

▲アトーチャ駅構内はまるで植物園

▲アトーチャ駅外観
*3月11日、アトーチャ駅、午前7時半。地元の報道やスペイン当局によると、郊外の住宅地からの通勤客でほぼ満員の電車が、到着直前に爆発した。車両は大破し、折れ曲がって脱線した。車内から放り出されたと見られる犠牲者が、線路上に転がった。 爆破された車両の隣の車両にいた若い女性は「瞬間、みんな床に倒れた。それからは、出口を求めて必死だった。地獄のようだった」と地元メディアに話した。(朝日新聞より)


▲ベテランガイドのフナミズさん
かろうじてアトーチャ駅に到着前に爆発が起きたようでアトーチャ駅自体は被害をうけていないが、一歩間違えばこの美しいアトーチャ駅も瓦礫と化していたかもしれない。
約200人の死者を出したと言うこのテロ事件が起きた時の様子を現地ガイドさんが語ってくれた。事件直後、タクシー、市バス、市民の乗用車すべての人達が怪我人を病院へ必死で運んだそうだ。病院には献血の為に長い行列もできたと言う。列車同時爆破テロの犠牲者を追悼し、テロに抗議する集会やデモが12日夜(日本時間13日未明)、スペイン政府の呼びかけで行われ、警察の発表によると首都マドリードで230万人、国内全体では800万人が参加した。
*捜査の結果モロッコ人が逮捕された。
マドリッドではデモ参加者のため夕方以降、地下鉄が無料にされ、人波が中心部の街路を埋め尽くしたという。このデモには王家の人が先頭に立ち、サッカー選手なども参加したそうだ。
▲アトーチャ駅からコルドバへ向かうお客様
私が一番驚いたことは、マスコミ、市民は誰も「復讐」「報復」の言葉を上げなかったことである。
スペイン人の地にはイスラムなどの混血の人種であり、多くの人達がカトリック信者として熱心であると言う。そういうお国柄からなのだろうか。「情熱のスペイン」とよく表現されるが、「スペイン人のやさしさ、寛大さ」を感じる。私達はそんなスペインの人達のお話を聞き、AVEでコルドバへと向かった。旅をしていく上で観光地を回り見学し、その国の歴史などを知ることも楽しみの一つだが、目を背けがちになるこのような出来事はある意味その国のことを更に理解し実感できるし、忘れてはならない事実である。

文・写真:吉田 新子   ご感想などおよせください。 ShinkoY@aol.com

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