◆便器が高すぎる!言いがかり夫婦の結末◆

北欧の田舎だけを回るパッケージツアーでの出来事です。
パッケージツアーでは空港でご集合頂き初めてお客様同士、ツアコンが顔を合わせるのが常です。
あるご夫婦はお二人揃ってちょっと小柄の方でした。
愛想はなかったのですが、別に特に変わった様子はありませんでした。

長いフライトでやっと目的地に到着する前、私はお客様の各座席に出向き「長いフライトでのねぎらいと、到着空港でのご案内に回りました。
出発地で既にご説明はしているものの、長いフライトでお疲れでしょうし念のために飛行機かた降りてすぐ集合して頂かないと、そこで迷子になってしまわれたら大変なことになるからです。

そのちょっと小柄のご夫婦の座席に行き、
「お疲れ様です。おはようございます」
と声を掛けました。
するとそのご主人の発した言葉は、
「うるせ〜、バガヤロウ」なのです。
ご機嫌が悪いのかどうか・・・
このお返事には驚くばかりでした。

あまりそのことは気にせずにツアーは始まりました。
そして、ツアーが始まって間もなくある田舎のホテルに滞在した時・・・
私はいつものようにお客様のお部屋に何か不都合などが無いか各お部屋を回りました。
田舎のホテルでは各部屋の大きさや間取りもまちまちで、不都合なことがおきたりする可能性が高いのです。(ヨーロッパスタイルのホテルがそういうところが多いのです)

その小柄なご夫婦は何事も無く大丈夫だと言うことで、
お部屋周りは終わりました。
お客様方には
「いつでも何か困ったこと不都合なことはご連絡ください」
と私の部屋番号を伝えることも勿論いつものことでした。

その日は何事もなく翌日のチェックアウトの朝。
そのご夫婦は出発時間に遅れて来られ、大声で私にくってかかられたのです。
「一体このホテルはどうなってるんだ!!」
と激怒されているのです。
私は、
「どうされましたか??」
と事情を聞こうとしたのですが・・・・
「便器が高い。ホテルが悪い、○×△?!」
と言うのです。
興奮したご様子だったのですぐにはおっしゃる意味が理解できなかったので、
もう出発する時間だったのですが、とりあえずお部屋に一緒に見に行って説明していただくことにしました。
案内されたのはやはりトイレ。
便座を指差され、
「この便器が高すぎて、用を足した後便器から降りるとき苦労した」
と言うのです。

確かに北欧のホテルですし、
日本と比べると便器の高さはやや高い感じはします。
でも・・・・
普通だったら不都合なほどの高さではない。
それは現地事情で仕方の無いこと。
「申し訳ないのですが、どの部屋の便器も同じ高さは同じですから・・・」
と私はお答えするほかありませんでした。
ご夫婦はそれでも納得してくれませんでした。

それより、早く出発しないと他のお客様は皆バスの中で待機状態。
なんとかご夫婦を促しバスへ乗っていただいたのですが・・・
そのやり取りの始まりをホテルロビーで見ていたお客様方、
バスの中でブーイングの嵐。
私はバスの中で改めてお待たせしたことのお詫びと、
「ホテルでの不都合なこと困ったことはできる限り努力させていただきますが、できたらすぐに問題をお知らせいただくと助かります」
と付け加えました。
便器が高いと朝になって不満を言われても、
何の解決にもならないからです。
夜にでもそうお申し出いただければ、その日のうちにホテル事情など詳しく説明できたし、もかしたらその場で納得していただくこともできたわけですから・・・・

そのお客様はツアーの間中、
「泊まるホテルはどこも悪い」
と言い続けたのは別に気にならないことだったのですが・・・・
なにかにつけ、集合時間に遅れてくるのは決まってそのご夫婦。
毎回のように私が探しに走り回ると言うことを繰り返してしまったのです。
他のお客様に謝るわけでもなかったので、
ツアー中、他のお客様から
「困るわね。文句ばかり言うわりには人に迷惑掛けても平気なのね」
と、参加者のお客様から嫌われてしまい、孤立したままツアーを終えたのです。

なるべくなら、参加者の方々仲良く楽しく過ごして頂きたかったのでが・・・
このご夫婦は少々度を越してしまったのです。

楽しいはずの旅。
何事もマイナスにとらえていてはご自身が損しかねません!
「郷にいっては郷に従え」という言葉がありますが、
旅先は必ずしもいつも過ごしている日本と同じと言うわけにはいかないのです。

せっかくお金を使って出かける旅です。
ツアコンも精一杯努力しますが、できることとできないことあるのは確かです。
なるべく楽しく、プラス思考でいきましょう!

<<戻る