◆門限のあるホテル・中に入れない◆


ドイツの田舎町でのお話です。
ドイツの小さな町ではホテルに門限があるところが結構あります。
「門限」と言っても、ホテルの入口に内側からカギがかけられて一般の人が出入りできなくするものです。
宿泊客には各部屋のカギにホテル入口のカギも一緒につけてあったり、部屋のカギが入口のカギと同一である場合があるのです。
ですから、宿泊客は門限以降に外出する場合はご自身でホテルの入口のカギを開けてホテル内に戻って来る事ができるはず・・・なのですが。

それは冬のドイツの小さな町での出来事です。
冬のヨーロッパは日暮れも早く、外に出ると真っ暗。
でも、宿泊していたホテルの外を少し歩いたところからライトアップされた素敵なお城が浮かび上がったように見えるのです。
「ここは外には何もないところですが、ライトアップされたお城はとっても綺麗ですよ!」
と、私もお客様にお勧めしていたのです。
私も皆さんと一緒にその景色を眺めてホテルに戻って部屋で一息ついていたところ・・・

しばらくして、なにやらホテルの外でガタガタ、バタバタと音が聞こえてきたのです。
たまたま私の部屋はホテル入口のすぐ上の部屋でした。
私は気になってホテルの入口を出て見ました。

なんと私のお客様がホテルの中に入れずにいたのです。
私とご一緒せずに後から出かけたお客様でした。
カギもちゃんと手に持ってらっしゃいましたが・・・
そのカギで開かないと慌てていたそうです。
私は念の為にお客様のカギで入口を開けようとしましたが、開かない!
私のカギではすんなり開くのに、どうやらお客様のカギは壊れていたのでしょう。

早速ホテルに「カギがおかしい 」と伝えましたが・・・・
もし、私の部屋が入口のすぐ近くではなかったら、
もし、私が物音に気付かなかったら、
「どうなっていただろう 」とぞっとしました。

油断は禁物!
カギが壊れていないか、出て行く前にお客様のカギはすべて確認していただかなければ!
それ以来、私はそんなホテルに泊まったときは全員のお客様にカギがちゃんと動作するか確かめていただく事にしました。

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