◆チップを頂いてちょっと悲しかった時◆


日本と外国の大きな習慣の違いに「チップ」というものがあります。
義務ではありませんが、「ありがとう」の気持ちを込めてチップをあげるのです。
国によってはチップがもらえないと血相を変えて追いかけてくるほどのところもありますし、そう拘らない国もあります。

お客様にチップの習慣について説明させていただくこともしばしば。
イタリアツアーでのお客様に「スマートなチップの上げ方」なるものをご紹介した時のことです。ドライバーさんがとても良く私たちのお世話をしてくれたので、お客様が
「 どんなタイミングでチップをあげたらよいか教えてください」と聞かれたからです。
私は、
「 チップは最後に感謝の気持ちとしてあげるものだから、ありがとうと言いながら握手した時さりげなくお札をあげるのがスマートですね」
とお話しました。
実際、私たちも必ずドライバーさん、ガイドさんやアシスタントさんにはチップをあげることになっています。
ガイドさんやアシスタントさんなどはその場で仕事を済ませると帰っていってしまうので、
「ありがとう」と言いながらお客様がパッと見た目にはわからないタイミングで握手しながらチップを渡すことが多いのです。
その渡し方が非常に気に入ったお客様でしたが・・・・

ツアーもいよいよ最後の日本到着の空港でのことです。
あるお客様がお別れする前に私のところへ駆け寄って来られました。
そして、
「ありがとう。とっておいて・・・」
と私の手の中になにやらお札を握らせてくれたのです。
お客様は、
「気にしないで受け取って頂戴、いいの、いいの」
と言われお帰りになりました。
私はふと手のひらのお札を見て・・・・・
ちょっとだけ目が点になりました。
それは当時のイタリア通貨1000リラ札だったのです。

当時は100リラが7円ですから、1000リラで70円ほどの価値でした。
・・・・・ちょっとだけ悲しかったです。笑


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